文化の日の体験談|地域の文化祭や伝統芸能、それぞれの11月3日の思い出
文化の日は公民館が町で一番にぎやかになる日でした|秋田県・49歳・女性 文化の日に獅子舞へ出るのが子どものころからの決...続きを読む

「体育の日」と聞くと懐かしい人。
「スポーツの日」という名前のほうが自然な人。
同じ祝日について話していても、世代によって呼び方が違うことがあります。
現在は「スポーツの日」という名称ですが、以前は長く「体育の日」と呼ばれていました。
ただ、名前が変わっても、それぞれの記憶に残っているのは祝日の名称だけではありません。
町内の運動会で大人まで本気になったこと。
まだ暑い沖縄で汗だくになって綱を引いたこと。
北海道の冷たい風の中で競技を見ていたこと。
10月10日になると「今日は体育の日だったのに」と感じること。
祝日を利用して、家族で初めてスポーツ施設へ行ったこと。
「体育の日」「スポーツの日」という一つの祝日にも、その人が暮らしてきた地域や時代によって、まったく違う景色があります。
ここでは、そんな秋の一日に残っている体験を紹介します。

私が子どものころ、体育の日には地域の町民運動会がありました。
今ではあまり見かけなくなりましたが、当時はかなり大きな行事でした。
小学生だけではありません。
中学生。
父親。
母親。
祖父母。
地域の人がかなり参加していました。
私の記憶では、「スポーツを楽しむ爽やかな秋の日」という感じではありません。
とにかく寒かったです。
朝、家を出る時から空気が冷たい。
ジャージの上に上着を着ます。
自分の競技が終わると、すぐ上着を着ないと体が冷えます。
風の強い年は、グラウンドに立っているだけでもつらかったです。
それでも大人たちは本気でした。
地区対抗リレーになると、雰囲気が変わります。
普段は農作業をしている近所のおじさんが、驚くほど速かったりします。
逆に、張り切りすぎて転ぶ人もいました。
綱引きでは大人が大声を出します。
子どもの競技より、大人の競技のほうが盛り上がっていた記憶があります。
昼になると、家族が集まって昼食を食べました。
母が大きな容器に豚汁を入れて持ってきていました。
紙コップに入れてもらうと、湯気が出ています。
冷えた手で持つと、それだけで温かかったです。
おにぎりも食べました。
私は競技で何位だったか、ほとんど覚えていません。
でも豚汁を飲んだことは覚えています。
私の体育の日の記憶は、青空の下でスポーツをした爽やかな思い出というより、冷たい風と熱い豚汁です。
高校生になるころには、町民運動会へ行かなくなりました。
その後、地域の行事自体も少しずつ小さくなったと聞いています。
今は「スポーツの日」と言われますが、私はいまだに時々「体育の日」と言ってしまいます。
すると子どもから、「スポーツの日でしょ」と直されます。
そのたびに、あの寒いグラウンドを思い出します。

私が育った沖縄では、10月になっても暑い日がありました。
子どものころは全国的に秋になっていることなど、あまり意識していません。
テレビでは紅葉のニュースが出ているのに、こちらでは半袖で過ごしていました。
体育の日のころに地域の運動会が開かれたことがあります。
朝から日差しが強く、帽子は必須でした。
水筒も大きなものを持って行きます。
運動会なので走ったり綱を引いたりしますが、競技が終わるとみんな日陰へ移動します。
テントの下に人が集まっていました。
私は子どもだったので、競技より売店のほうが楽しみでした。
かき氷が売られていたからです。
10月にかき氷を食べることを、当時は何とも思いませんでした。
大人になって本州の友人に話したら、「体育の日にかき氷?」と驚かれました。
その時初めて、少し変わった思い出だったと気づきました。
地域の運動会では、学校の運動会とは違って大人も参加します。
特に綱引きは盛り上がりました。
近所のおじさんもおばさんも本気です。
普段は静かな人が大声を出しているのを見るのがおかしかったです。
終わったあとも、すぐ解散する感じではありません。
テントの下で話をしたり、食べたりしていました。
私は「体育の日=運動する日」と思っていたわけではありません。
近所の人が集まって、暑い中で一日過ごす地域のお祭りに近い感覚でした。
今は県外で暮らしています。
スポーツの日のころになると、こちらでは朝晩が涼しくなっています。
上着を着ている人を見ると、沖縄でかき氷を食べていた体育の日との違いを感じます。

私の世代は、体育の日といえば10月10日でした。
子どものころからずっとそうだったので、祝日の名前と日付が一つになって頭に入っています。
小学校では、運動会が体育の日そのものだった年もあれば、その前後だった年もありました。
それでも10月10日になると、「体育の日」という感じがしました。
結婚して子どもが生まれてからも同じでした。
家族の予定を立てる時も、「10月10日は体育の日だから」と考えていました。
その後、体育の日の日付が固定ではなくなりました。
最初のころは、カレンダーを見るたびに少し違和感がありました。
月曜日が休みなのは便利です。
家族で出かけることもできます。
それでも10月10日が普通の日になっていると、「今日は昔なら休みだったのに」と思います。
さらに名称がスポーツの日になりました。
これはもっと慣れるまで時間がかかりました。
ニュースで「スポーツの日」と聞いても、一瞬何の日なのかわからなかったことがあります。
娘からは、「体育の日って言うと世代がわかるよ」と笑われました。
孫は最初からスポーツの日です。
私が「体育の日」と言うと、「それ何?」と聞かれたことがあります。
説明しながら、自分が子どものころの話をしました。
昔の運動会。
校庭に万国旗が並んでいたこと。
父親が場所取りをしていたこと。
母親が朝早くからお弁当を作っていたこと。
体育の日という言葉から、次々に昔の景色が出てきました。
祝日の名前が一つ変わっただけなのに、自分が過ごしてきた時代まで少し遠くなったように感じました。
今も私は時々「体育の日」と言います。
たぶん、これからも完全には直らないと思います。
私が育ったのは、長野県の小さな地域です。
子どものころ、体育の日の前後には地域の運動会がありました。
学校の運動会とは別です。
地区ごとにチームを作って競います。
ところが、私の地区は人口が少なかったので、毎年困ることがありました。
選手が足りません。
競技ごとに年齢の条件があります。
若い男性。
女性。
子ども。
ある程度年齢の高い人。
それぞれ出場者を探します。
運動が得意かどうかより、「その年齢の人がいるか」のほうが重要でした。
父は足が速いわけではありません。
それでも人数が足りず、何度も競技に出ていました。
ある年はリレーにも出ました。
昼前に別の競技にも出ていたので、かなり疲れていました。
母から「もう若くないんだから」と言われていました。
それでも地区の人から頼まれると断れません。
私も中学生になると、ほぼ自動的に選手になりました。
「出たいです」と言った記憶はありません。
ある日突然、「今年これ出て」と言われます。
当時は面倒でした。
休みの日くらい家にいたいと思っていました。
でも競技が始まると、意外と本気になります。
隣の地区には負けたくありません。
大人も同じです。
地域の運動会はスポーツが得意な人の大会ではなく、普段あまり話さない近所の人まで一緒のチームになる日でした。
私が地元を離れてから、地域の人口はさらに減りました。
昔と同じ規模で運動会を続けるのは難しくなったと聞きました。
今になって思うと、毎年当たり前に開かれていたこと自体がすごかったのだと思います。

私は子どものころから運動が好きなほうではありません。
体育の日にも特別な思い出はありませんでした。
運動会は苦手でした。
足も速くありません。
大人になってからも、休日にわざわざスポーツをするタイプではありませんでした。
そんな私がスポーツの日に運動をするようになったきっかけは、息子でした。
息子も運動が得意ではありませんでした。
特に団体競技が苦手でした。
ボールを取り損ねると周りに迷惑をかけると思うらしく、サッカーやバスケットボールにはほとんど興味を示しません。
ある年のスポーツの日、地域の体育施設で体験イベントがあることを知りました。
家にいても特に予定がなかったので、「ちょっと行ってみる?」と聞きました。
息子は乗り気ではありませんでした。
私もそれほど期待していませんでした。
いくつかの競技を試せる中に卓球がありました。
とりあえず親子でやってみました。
私は久しぶりです。
息子はほぼ初めてでした。
最初はラリーになりません。
球が横へ飛びます。
床に落ちた球を拾っている時間のほうが長いくらいでした。
でも少しずつ続くようになりました。
5回。
10回。
続くたびに息子が笑います。
「もう一回」と言います。
私もだんだん楽しくなりました。
帰る時間になっても、息子はまだやりたいと言いました。
あれほど運動を嫌がっていたので驚きました。
運動が嫌いだったのではなく、好きになれる種目にまだ出会っていなかっただけかもしれないと思いました。
その後、時々二人で卓球をするようになりました。
本格的なクラブに入ったわけではありません。
試合にも出ません。
月に何度か、時間が合えば体育館へ行くだけです。
それでも我が家では、スポーツの日が「運動しなければいけない日」ではなく、「親子で一つ遊びを見つけた日」になりました。
母が70代になってから、地域の高齢者向けスポーツ大会に参加するようになりました。
私は最初、ゆったりした交流会のようなものを想像していました。
実際に見に行って驚きました。
思ったより皆さん本気でした。
玉入れ。
輪投げ。
ボールを使った競技。
転ばないように工夫された種目が多いのですが、勝負が始まると表情が変わります。
母も普段とは違いました。
家では「膝が痛い」「疲れた」とよく言います。
でも大会の日は朝から準備しています。
チームの色に合わせたタオルまで持っていました。
私は応援するだけのつもりでしたが、競技の準備を少し手伝いました。
地域の人たちが声を掛け合っています。
「去年負けたから今年は勝つ」
「そこもっと前」
そんな声が飛びます。
母は玉入れで思うように入らず、かなり悔しそうでした。
終わったあとに「楽しかった?」と聞いたら、「楽しいというより悔しい」と言いました。
私は笑いました。
でも翌年も出ました。
年齢が上がるほど運動は健康のためにするものだと思っていましたが、母を見ていると「勝ちたい」「負けたくない」という気持ちも大きな楽しさなのだと感じました。
スポーツの日という言葉を聞くと、若い人が走ったり競技をしたりする姿を想像していました。
今は、母たちが玉入れで本気になっていた姿も一緒に思い出します。
小学生のころ、体育の日に地区の運動会が予定されていました。
ところが朝から雨でした。
かなり強く降っていたので、私は当然中止だと思いました。
朝寝坊できると思って喜んでいました。
すると父から、「体育館に変更だって」と起こされました。
正直、がっかりしました。
学校の体育館へ行くと、地区の人が集まっています。
もちろん、外で予定していたリレーや綱引きはできません。
そこで役員の人たちが、その場でできる競技に変更しました。
風船を使った競技。
ボール運び。
じゃんけん。
いろいろありました。
一番覚えているのが雑巾がけ競争です。
体育館の床に雑巾を置いて、四つんばいのような姿勢で走ります。
子どもだけでなく大人もやりました。
父も出ました。
途中で雑巾だけ先に滑ってしまい、父が転びました。
体育館中が笑いました。
父本人も笑っていました。
私はその姿が恥ずかしくて、友達のところへ逃げました。
でも今では、その場面が一番よく思い出せます。
予定していた運動会はできませんでしたが、予定通りではなかったからこそ残った思い出もありました。
大人になってから地域の行事を手伝ったことがあります。
雨天時の準備がどれだけ大変かを知りました。
あの時、朝から競技を考え直した大人たちは大変だったと思います。
子どもの私は、そんなことも知らず、雑巾がけで転ぶ父を笑っていました。
私は子どものころから体育が苦手でした。
特に運動会が嫌いでした。
徒競走。
リレー。
球技。
どれも自信がありません。
体育の日という言葉を聞いても、楽しい気持ちになることはありませんでした。
むしろ運動会の練習を思い出して、少し嫌な気持ちになるくらいでした。
社会人になってからも、スポーツとはほとんど縁がありませんでした。
ジムへ入会したこともあります。
でも周りの人が速く走っていたり、重いものを持ち上げたりしていると落ち着きませんでした。
結局、すぐやめました。
ある年のスポーツの日、予定が何もありませんでした。
天気がよかったので、家の近所を散歩しました。
いつもなら20分ほどで戻るところを、その日はそのまま歩き続けました。
川沿いまで行きました。
知らない商店街にも入りました。
途中でコーヒーを飲みました。
気づくとかなりの距離を歩いていました。
でも疲れより気持ちよさのほうが強かったです。
誰かと競争していません。
記録も取りません。
順位もありません。
私は初めて、「これも運動でいいんだ」と思いました。
体育が苦手だったことと、体を動かすことが嫌いだったことは、同じではありませんでした。
それ以来、スポーツの日に天気がよければ少し長く歩くことがあります。
毎年必ずではありません。
遠くまで行く必要もありません。
学校の体育とはまったく違いますが、私にとってはこれが一番続けやすいスポーツの日の過ごし方です。
私は子どものころ、体育の日という名前しか知りませんでした。
体育というと学校の授業です。
鉄棒。
跳び箱。
マット運動。
運動会。
だから体育の日も、どこか学校の延長のような印象がありました。
大人になり、結婚して子どもが生まれました。
そのころには祝日の名前がスポーツの日へ変わりました。
最初は「名前を変える必要があるのかな」と思いました。
でも子どもと過ごしているうちに、少し印象が変わりました。
我が家ではスポーツの日だからと、本格的な運動をするわけではありません。
公園へ行きます。
ボールを投げます。
自転車に乗ります。
近くの山へ軽く歩きに行くこともあります。
子どもは体育の授業という感覚ではありません。
ただ遊んでいます。
私も付き合っているだけです。
それでも帰るころにはかなり体を動かしています。
「体育」と聞くと授業や競技を思い出していましたが、「スポーツ」と聞くと、もう少し自由に体を動かしていいように感じるようになりました。
もちろん、これは私自身の受け取り方です。
昔の体育の日の思い出も好きです。
でも今は、名前が変わったことで、自分の中でも祝日の意味が少し広がったように感じています。
同じ祝日をめぐる体験でも、その内容はかなり違いました。
寒い北海道で町民運動会へ参加した人。
沖縄で10月にかき氷を食べた人。
10月10日という日付が今も強く残っている人。
人数不足で地域の運動会に出続けた人。
市の体育館で親子の趣味を見つけた人。
スポーツの日が夏へ移った年に戸惑った人。
島の住民みんなに応援された人。
高齢者スポーツ大会で母の負けず嫌いを知った人。
雨で急きょ始まった雑巾がけ競争を覚えている人。
競争が苦手で、一人で歩く楽しさを見つけた人。
同じ「体を動かす祝日」でも、地域、世代、家族、運動との距離によって、残る記憶は大きく変わります。

長く「体育の日」と呼んできた人にとっては、今でも昔の名前のほうが自然なことがあります。
一方、子どもたちにとっては最初から「スポーツの日」です。
地域の大運動会がなくなった場所もあります。
家族で体育館や公園へ行くようになった人もいます。
祝日の名前や過ごし方は少しずつ変わっています。
それでも、冷たいグラウンドで飲んだ豚汁や、暑い日に食べたかき氷、転んだ父親、名前を呼んでくれた島の人たちといった記憶は残ります。
体育の日からスポーツの日へ変わっても、それぞれが体を動かした時間や、そこで一緒に過ごした人の記憶まで変わるわけではありません。

はい。以前は「体育の日」という名称でしたが、現在は「スポーツの日」という名称になっています。
名前は変わりましたが、もともとの体育の日につながる祝日です。
2020年から「体育の日」は「スポーツの日」という名称に変わりました。
そのため、長く体育の日という呼び方に親しんできた世代では、今でも昔の名前を使う人もいます。
現在は毎年10月10日と決まっているわけではありません。
原則として10月の第2月曜日がスポーツの日です。
以前は10月10日が体育の日だった時期が長かったため、今でも「体育の日といえば10月10日」という印象を持つ人もいます。
2020年と2021年は、東京オリンピック・パラリンピックに合わせてスポーツの日の日付が特別に移動しました。
そのため、普段は秋にある祝日が夏に移り、違和感を覚えた人もいました。
地域によっては、体育の日やその前後に町民運動会、地区対抗運動会などが行われてきました。
子どもだけでなく、大人や高齢者まで参加する行事として親しまれていた地域もあります。
現在は参加者の減少などにより、規模が小さくなったり開催されなくなったりした地域もあります。
かなり違います。
北海道では冷え込みの中で運動会をした人がいる一方、沖縄では10月でも暑く、かき氷を食べたという体験もあります。
同じ祝日でも、気候や地域行事によって思い出の景色は大きく変わります。
そのような決まりはありません。
本格的な競技をする人もいれば、散歩やサイクリング、公園遊びなど、無理のない形で体を動かす人もいます。
運動が苦手な人でも、自分に合った方法で過ごすことができます。
現在の正式名称は「スポーツの日」です。
ただし、以前の名称が長く使われていたため、会話の中で体育の日と言う人もいます。
世代によって自然に出てくる呼び方が違うことも、この祝日の特徴の一つです。
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