海洋パーマカルチャー

熱帯雨林の樹木は、山林に生える樹木よりも二酸化炭素の吸収能力が高くなっています。
とくにマングローブは多くの二酸化炭素を吸収します。

東南アジアでは、マングローブを増やして、温室効果ガスの削減にに役立てようという試みが行われています。

熱帯ではない地域である日本ではアマモが注目されています。

日本沿岸に生息するアマモも光合成を行って海底に炭素を蓄える役割を果たしています。

実際アマモの生息地域の海底の土壌を調べると大量の炭素が含有されていることがわかっています。

日本全国の沿岸にアマモを増やすことで、年間100万トン以上の二酸化炭素を吸収すると言われています。

熱帯雨林にしても、アマモにしても、沿岸部での生育ですので、増やせる量には限りがあります。

そこで、海の真ん中が注目され始めています。

始まっている研究の一つが、海の沖合で海藻を育てるというものです。

海洋パーマカルチャーと呼ばれ、海に植林するという考え方です。

ケルプという大型の昆布を植えこんだものを海面下25mほどに沈めて栽培します。

沖合の海面部分の海水は栄養分が不足しているため、太陽光発電などを利用して海底から栄養価の高い海水をくみ上げてケルプに与えます。

成長したケルプは光合成を行い、二酸化炭素を吸収して貯蔵し、酸素を作り出します。

枯れた海藻は炭素とともに海底に沈んで蓄積していきます。

まさに、生物ポンプの機能です。

海は地球の表面積の多くの割合を占めています。

その広大な面積の一部でも生物ポンプとして機能すれば、温室効果ガスの吸収と蓄積に大きな役割を果たすことが期待できます。

地球環境の悪化は続いていますが、できることを一つ一つ実行するとともに、新たな試みをトライアンドエラーを繰り返しつつ続けていかなければなりません。

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