銀杏のおいしい食べ方|塩炒り・茶碗蒸し・炊き込みご飯など実際の体験談
祖父がフライパンで炒ってくれた塩銀杏が一番好きです|岐阜県・42歳・男性 茶碗蒸しの銀杏だけ最後まで残して食べていまし...続きを読む

秋になると見かける銀杏。
殻付きのものを買う人もいれば、公園や神社の近くで拾った記憶がある人もいます。
ただ、銀杏をどう食べるかは家庭によってかなり違います。
フライパンで炒って塩だけ振る人。
茶碗蒸しに一粒入っているのが楽しみだった人。
炊き込みご飯へたっぷり入れる家。
炭火で殻ごと焼いて食べる人もいます。
銀杏は同じ食材でも、下処理の仕方や火の入れ方、合わせる料理によって印象が大きく変わります。
子どものころは苦手だったのに、大人になって急に好きになった人。
祖父母が作ってくれた食べ方だけは今でも続けている人。
地域の秋祭りや家族の集まりと結びついている人。
ここでは、それぞれの暮らしの中に残っている「銀杏のおいしい食べ方」の体験を紹介していきます。

私の実家では、銀杏はフライパンで炒って食べるのが普通でした。
祖父が毎年やっていました。
殻付きの銀杏を用意して、少しずつ割れ目を入れます。
それを古いフライパンへ入れて、弱めの火で転がします。
パチッ、パチッと音がします。
子どものころの私は、その音が少し怖かったです。
祖父から「近づきすぎるな」と言われていました。
殻が割れてくると、中から緑がかった銀杏が見えます。
熱いうちに殻をむきます。
祖父は慣れているので早いです。
私は熱くてなかなか触れません。
最後に塩を少し振ります。
それだけです。
醤油も使いません。
だしも使いません。
でも私は、この食べ方が一番好きでした。
外は少し香ばしく、中はもちっとしています。
苦みも少しあります。
子どものころは、その苦みが大人っぽく感じました。
祖父は晩酌しながら食べていました。
私は横から一粒ずつもらいます。
「食べすぎるなよ」と毎回言われました。
当時はもっと食べたいと思っていました。
大人になって自分でも作ってみました。
電子レンジを使う方法も知りました。
簡単です。
でも、私は結局フライパンで炒ります。
音と匂いまで含めて、あの味だからです。
塩だけの銀杏が特別においしいというより、祖父がフライパンを揺らしていた秋の台所ごと覚えている感じがあります。
今では自分の子どもにも作ります。
子どももやはり、最初は殻が割れる音を怖がりました。
その姿を見ると、昔の自分と同じだなと思います。

私にとって銀杏は、最初から単独で食べるものではありませんでした。
茶碗蒸しの中に入っているものです。
子どものころ、祖母がよく茶碗蒸しを作ってくれました。
鶏肉。
しいたけ。
かまぼこ。
三つ葉。
そして銀杏。
銀杏はだいたい一粒でした。
私はその一粒を楽しみにしていました。
最初に食べることもできます。
でも私は最後まで残します。
茶碗蒸しを少しずつ食べながら、底のほうにある銀杏を確認します。
スプーンで触れて、「まだある」と安心します。
最後に食べます。
祖母からは「そんなに好きなら二つ入れてあげようか」と言われたことがあります。
私は断りました。
一粒だからいいと思っていました。
大人になって外食で茶碗蒸しを頼むようになってからも、銀杏が入っているか確認する癖があります。
入っているとうれしいです。
入っていないと少し物足りません。
自分で茶碗蒸しを作るようになってから、一度銀杏を三粒入れたことがあります。
豪華になると思いました。
でも、何となく違いました。
多すぎるとありがたみがありません。
私にとって銀杏は、たくさん食べるより、だしの効いた茶碗蒸しの中で一粒だけ見つける食べ方が一番おいしく感じます。
今も家で作る時は一人一粒です。
祖母の作り方を、そのまま真似しています。

秋になると、実家では炊き込みご飯をよく作りました。
きのこ。
栗。
さつまいも。
いろいろあります。
でも私が一番好きだったのは銀杏を入れたご飯です。
母は銀杏だけで炊くこともありました。
だしと薄口醤油で味をつけ、最後に銀杏を混ぜます。
炊飯器を開けると、白っぽいご飯の中に緑と黄色の銀杏が見えます。
見た目も秋らしかったです。
私は銀杏を多めによそってもらいました。
弟は逆に苦手だったので、私の茶碗へ移してくれます。
だから私は得した気分でした。
母は「銀杏だけ取らないで、ご飯も食べなさい」と言いました。
大人になってから、自分でも作るようになりました。
最初は母と同じように作っていました。
その後、しめじや鶏肉を入れてみました。
いろいろ試しましたが、結局は銀杏の味がわかりやすいシンプルな炊き込みご飯に戻りました。
銀杏には少し苦みがあります。
でもご飯と一緒に食べると、その苦みがちょうどよく感じます。
塩気のあるだしとも合います。
単独で食べる銀杏より、ご飯の甘みと一緒に食べると、もちっとした食感とほろ苦さがよりわかりやすく感じます。
今では秋になると、栗ご飯より先に銀杏ご飯を作ります。
家族から「また銀杏?」と言われることもあります。
それでも私にとっては、この味が一番秋らしいです。

子どものころ、秋になると父と銀杏を拾いに行ったことがあります。
神社の近くでした。
地面にたくさん落ちています。
ただ、匂いがすごいです。
私は最初、近づきたくありませんでした。
父は平気な顔で拾います。
「中身はうまいんだから」と言っていました。
拾ったあとの処理も大変でした。
果肉の部分を取ります。
洗います。
乾かします。
私はその作業が嫌で、途中から逃げていました。
でも食べる時だけ戻ってきます。
父は七輪を出して、炭火で焼きました。
殻付きのまま網の上へ置きます。
少しずつ焼けます。
殻が割れたものから取ります。
熱い殻をむくと、つやのある銀杏が出てきます。
塩をほんの少し付けて食べました。
私はそこで初めて、「あの臭い実とこれが同じものなのか」と思いました。
外側の匂いからは想像できない味でした。
炭の香りが少し移り、表面は香ばしく、中は柔らかいです。
父はビールを飲みながら食べていました。
私はジュースです。
拾う時の強い匂いと、炭火で焼いた時の香ばしさの差が大きすぎて、銀杏は不思議な食べ物だと思っていました。
今は銀杏を拾うことはありません。
下処理も大変なので、殻付きのものを買います。
それでも時間がある時は炭火で焼きます。
フライパンより手間はかかりますが、父と食べた味に一番近いです。

私は子どものころ、銀杏が嫌いでした。
茶碗蒸しに入っている銀杏も避けていました。
苦い。
変な食感。
何がいいのかわかりませんでした。
それが変わったのは30代です。
仕事関係の人と居酒屋へ行った時、銀杏の串焼きを頼みました。
私は食べるつもりはありませんでした。
でも先輩から「一個食べてみろ」と言われました。
焼いた銀杏に塩が振ってあります。
仕方なく食べました。
驚きました。
子どものころに食べた印象と違いました。
焼き目が付いて香ばしいです。
もちっとした食感があります。
苦みも嫌ではありません。
そこに日本酒を飲むと、妙に合いました。
先輩が「年取ったな」と笑いました。
その後、自宅でも作るようになりました。
殻をむいた銀杏を串へ刺して、魚焼きグリルやフライパンで軽く焼きます。
塩だけで十分です。
七味を少し振ることもあります。
新潟なので日本酒をもらう機会もあり、秋になるとこの組み合わせを楽しむようになりました。
銀杏そのものの味が変わったわけではなく、自分の味覚や食べる場面が変わったことで、おいしさがわかるようになったのだと思います。
今では秋になると、自分から銀杏を買います。
昔の自分が見たら驚くと思います。

私は長い間、銀杏は茶碗蒸しに入っているものという印象しかありませんでした。
嫌いではありません。
でも、自分から買って食べるほど好きでもありませんでした。
それが変わったのは、大阪で友人と食事をした時です。
居酒屋で「揚げ銀杏」という料理を見つけました。
友人が好きだと言うので注文しました。
出てきた銀杏は、私が知っている茶碗蒸しの銀杏とはかなり違って見えました。
少しつやがあります。
表面には軽く塩が振ってありました。
一粒食べると、外側が少しカリッとしています。
中はもちっとしています。
銀杏特有の苦みはありますが、油が入ることでまろやかに感じました。
私は思わず「銀杏ってこんな食べ方あるんだ」と言いました。
それから家でも試しました。
最初は油の温度がよくわからず、少し焦がしました。
二回目は少量だけ揚げました。
揚げたあとに塩を振ります。
それだけで十分でした。
私はレモンを少し付けることもあります。
銀杏のほろ苦さと合います。
炒った銀杏より香ばしさが強く、表面と中の食感が変わるところが、揚げ銀杏の好きなところです。
今では秋になると、一度は揚げ銀杏を作ります。
最初に食べた店の味とまったく同じにはなりません。
それでも、自宅で作る秋のつまみとして定着しました。

子どものころ、秋が深まると祖母の家では石油ストーブを使っていました。
長野なので、朝晩はかなり冷えます。
ストーブの上には、いつも何かが乗っていました。
やかん。
餅。
さつまいも。
そして銀杏です。
祖母はアルミホイルに銀杏を包み、ストーブの上へ置いていました。
しばらくすると、包みの中から音がします。
私はその音を聞くと、近くへ行きました。
祖母から「まだだよ」と言われます。
少し待ってから開けると、殻にひびが入っています。
熱いうちに殻をむきます。
指が熱くなります。
祖母は平気な顔で次々むきます。
私は一粒むくだけで時間がかかりました。
祖母は塩を少し入れた小皿を用意していました。
そこへ軽く付けて食べます。
特別な料理ではありません。
でも、ストーブの前で暖まりながら食べるとおいしかったです。
祖母と二人でテレビを見ながら食べたことも覚えています。
大人になって、自宅では石油ストーブを使わなくなりました。
だから同じ食べ方はほとんどしません。
フライパンで焼けば味は近いです。
でも、何か違います。
私にとっては、銀杏そのものだけでなく、寒い部屋でストーブに手を伸ばしながら食べたことまで含めておいしい記憶になっています。
今でも寒くなると、祖母の家のストーブの匂いと銀杏の音を思い出します。

私は銀杏が好きでしたが、自分で調理するものではないと思っていました。
殻があります。
フライパンで炒る必要がある。
殻が飛びそう。
一人暮らしの狭いキッチンでは面倒そうです。
だからスーパーで見ても買いませんでした。
ある時、職場の人から簡単な食べ方を教えてもらいました。
殻に軽く割れ目を入れ、少量を紙袋に入れて電子レンジで加熱する方法です。
最初は半信半疑でした。
家で試すと、袋の中からパン、パンと音がしました。
少し怖くなって電子レンジの前から離れました。
取り出してみると、殻が開いています。
あとはむいて塩を振るだけでした。
「これなら自分でもできる」と思いました。
それからは、秋に殻付き銀杏を見つけると少量買うことがあります。
一人なので大量には必要ありません。
その日に食べる分だけ加熱します。
ビールを飲みながら食べることもあります。
動画を見ながら殻をむいている時間も嫌いではありません。
銀杏は手間がかかる食材だと思い込んでいましたが、自分の暮らしに合う調理方法を知ると急に身近になりました。
ただ、電子レンジで加熱する時は一度にたくさん入れないようにしています。
私には、少量をその都度作るくらいがちょうどいいです。

私の母は、銀杏をかき揚げに入れていました。
銀杏だけを揚げるのではありません。
れんこん。
にんじん。
玉ねぎ。
その中に銀杏を混ぜます。
秋になると、このかき揚げがよく食卓に出ました。
私は子どものころ、銀杏だけではそれほど好きではありませんでした。
でも、かき揚げの銀杏は好きでした。
れんこんはシャキッとしています。
玉ねぎは甘いです。
その中に、もちっとした銀杏が突然出てきます。
一口ごとに食感が違うのが面白かったです。
母は天つゆより塩をすすめました。
「銀杏が入ってる時は塩のほうがおいしい」と言っていました。
私は何でも天つゆ派だったので、最初は聞きませんでした。
ある時、塩で食べてみると確かに銀杏の味がよくわかりました。
大人になって自分で作る時も、れんこんは必ず入れます。
銀杏だけで作るより、こちらのほうが我が家の味という感じがします。
銀杏のもちっとした食感は、れんこんのシャキシャキ感と一緒にすると、よりはっきり楽しめます。
今では子どもにも作ります。
子どもは銀杏だけ先に見つけて食べることがあります。
昔の自分とは逆です。

私は銀杏が好きですが、一度にたくさん食べたいとは思いません。
昔から、料理の中に少し入っている銀杏が好きでした。
母は秋になると、里芋やれんこん、にんじんなどを使った煮物を作りました。
そこへ銀杏を数粒入れます。
家族分の大きな鍋です。
だから、自分の器に銀杏が入るとは限りません。
私は盛り付ける時に、銀杏が入っている器を選びたくなりました。
母から「ちゃんと順番に取りなさい」と言われました。
銀杏だけ味が少し違います。
だしを吸っていますが、食感は残っています。
里芋の柔らかさとも、れんこんの歯ごたえとも違います。
一つの煮物の中に、いろいろな秋の食材が入っている感じが好きでした。
今でも私は、銀杏を主役にした料理より煮物へ少し入れるほうが好きです。
たくさん入れません。
一人二粒くらいでも十分です。
「あ、銀杏が入っていた」と途中で気づくくらいの量が、私には一番おいしく感じます。
料理を食べ終わるまでに最後の一粒を残すこともあります。
子どものころから、そういう食べ方は変わっていません。

銀杏の食べ方には、いろいろな形がありました。
フライパンで炒って塩を振る。
茶碗蒸しへ一粒入れる。
炊き込みご飯にする。
炭火で焼く。
串焼きにして日本酒と合わせる。
油で揚げる。
ストーブの上で焼く。
電子レンジで手軽に加熱する。
れんこんと一緒にかき揚げにする。
煮物へ数粒だけ入れる。
同じ銀杏でも、香ばしさを楽しむ人、もちっとした食感を楽しむ人、料理の中で一粒見つけることを楽しむ人がいました。

銀杏そのものの味だけでなく、食べた場面を覚えている人も少なくありませんでした。
祖父がフライパンを揺らしていた台所。
祖母と座ったストーブの前。
父と銀杏を拾った神社。
母が作った茶碗蒸しやかき揚げ。
初めて銀杏がおいしいと思った居酒屋。
そうした記憶と食べ方が結びついています。
手の込んだ料理だからおいしいとは限らず、塩だけの銀杏や料理の中の一粒が、その人にとって忘れられない味になることもあります。
今年銀杏を食べるなら、いつもの食べ方だけでなく、焼く、揚げる、ご飯に入れるなど、少し違う方法を試してみても楽しめそうです。

シンプルに塩炒りにするほか、茶碗蒸し、炊き込みご飯、串焼き、揚げ銀杏、かき揚げなど、いろいろな食べ方があります。
銀杏そのものの味を楽しみたいなら、焼いて塩を振るだけの食べ方がわかりやすいです。
殻に軽く割れ目を入れてからフライパンで加熱し、殻が開いてきたら取り出します。
熱いうちに殻と薄皮をむき、塩を少し振ると香ばしく食べられます。
殻に割れ目を入れ、少量を紙袋などに入れて加熱する方法があります。
加熱中に殻がはじけることがあるため、一度にたくさん入れず、様子を見ながら加熱します。
好みによりますが、一人分に1~2粒ほどでも十分存在感があります。
たくさん入れるより、一粒だけ入っている銀杏を楽しみにする家庭もあります。
よく合います。
だしや薄口醤油で味を付けたご飯に銀杏を加えると、もちっとした食感とほろ苦さを楽しめます。
きのこや鶏肉と合わせる方法もあります。
揚げると表面が香ばしくなり、中のもちっとした食感との違いを楽しめます。
揚げたあとに塩を少し振るだけでも食べやすく、日本酒やビールのおつまみにする人もいます。
そのままでは食べません。
外側の果肉を取り除いてよく洗い、乾燥させてから殻の中の実を加熱して食べます。
外側の果肉は独特の強い匂いがあり、肌に触れるとかぶれることもあるため、手袋などを使って扱うと安心です。
銀杏は一度に大量に食べるのを避けたほうがよい食品です。
特に子どもは少量にとどめ、食べすぎないよう注意が必要です。
「おいしいから」と続けて何十粒も食べるのではなく、料理の中で少量を楽しむくらいが安心です。
よく合います。
串焼きや塩炒りにすると香ばしさとほろ苦さが出て、日本酒と合わせて楽しむ人もいます。
七味を少し振るなど、好みに合わせて味を変える方法もあります。
銀杏だけで食べるのが苦手なら、茶碗蒸し、炊き込みご飯、かき揚げ、煮物などに少量入れる方法があります。
ほかの食材やだしと一緒に食べることで、銀杏特有の苦みがやわらかく感じられることがあります。
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