お金がない時は節約する?借りる?それぞれのリアルな体験談

お金がない時は節約する?借りる?それぞれのリアルな体験談

お金がない時はどうする?

給料日前なのに、口座の残高がほとんどない。

急な出費が重なって、今月の生活費が足りない。

そんな状況になったとき、どう行動するかは人によって大きく違います。

まず考えるのが節約という人もいます。

外食をやめる。

買い物を控える。

冷蔵庫にあるものだけで食事を作る。

少し不便でも、今月をなんとか自分のお金だけで乗り切ろうとします。

一方で、「必要な時は借りる」という考え方の人もいます。

家族や知人に相談する人もいれば、カードローンやクレジットカードなどを利用する人もいます。

節約しすぎて生活そのものが苦しくなるくらいなら、短期間だけ借りて収入が入ったら返したほうがいいと考える人もいます。

お金が足りないという同じ状況でも、「まず減らす」と考える人と、「一時的に補う」と考える人では、行動がかなり違います。

そして、その違いは単純に「慎重な人」と「大胆な人」というだけではありません。

過去に借金で苦労した経験があるから、どれだけ厳しくても節約を選ぶ人がいます。

反対に、節約しすぎて体調を崩した経験から、「必要な時は借りる」と考えるようになった人もいます。

ここでは、お金がない時に「節約する」と考える人と、「借りる」と考える人、それぞれの体験を紹介していきます。

「お金がない時は節約する」節約派の体験談

「冷蔵庫が空になるまで買い物へ行きません」東京都・34歳・女性

私がお金がない時に最初にすることは、スーパーへ行く回数を減らすことです。

正確に言うと、冷蔵庫や食品棚に食べられるものが残っている間は、なるべく買い物へ行きません。

以前は給料日前にお金が足りなくなると、「とりあえず安いものを買おう」と考えていました。

スーパーへ行って、特売の肉や野菜、パンなどを買います。

一つひとつは安いのですが、会計すると2,000円や3,000円になります。

家へ帰って冷蔵庫を開けると、まだ食べられるものが残っていました。

冷凍庫にも食品があります。

乾麺や缶詰もありました。

それを見て、「お金がないと言いながら、新しい食べ物を買っていたんだ」と気づきました。

それから、給料日前に厳しくなった時は、まず家にある食べ物を確認するようになりました。

冷蔵庫。

冷凍庫。

食品棚。

引き出しの奥。

意外と何か残っています。

半端に残った野菜、冷凍した肉、卵、乾麺、レトルト食品。

普段なら「今日はこれを食べたい」と献立を決めてから買い物をします。

お金がない時だけは逆です。

「食べたいものを買う」のではなく、「家にあるもので何が作れるか」を考えます。

ある月は本当に余裕がなく、給料日まで5日ほど買い物へ行かなかったことがあります。

最初の2日は普通に食べられました。

3日目になると、かなり食材が減ってきます。

その日は冷凍うどんと卵。

翌日は残っていたキャベツとツナ缶でパスタを作りました。

最後の日は、朝食が食パン、夜はレトルトカレーでした。

豪華ではありません。

でも、その5日間で食費をほとんど使いませんでした。

給料が入った日に冷蔵庫を開けると、本当にすっきりしていました。

それ以来、お金に余裕がある時でも、食品を買いすぎないようになりました。

以前は「冷蔵庫に何もないと不安」と思っていました。

今は逆です。

冷蔵庫に食品が多すぎると、「これ全部お金だったんだな」と思います。

私は、できるだけ借りたくありません。

もちろん、本当に生活できないほど困れば別です。

ただ、家に食べ物があるのにお金を借りて買い物へ行くことはしたくありません。

私にとって節約は、我慢することより、「今すでに持っているものを使い切ること」に近いです。

その考え方になってから、給料日前の不安も少し小さくなりました。

「借りるくらいなら予定を全部キャンセルします」大阪府・28歳・男性

私は、お金がない時は人付き合いまで止めるタイプです。

友人との飲み会。

休日の食事。

ライブ。

旅行。

給料日前に厳しいと思ったら、かなり早い段階で断ります。

以前はそうではありませんでした。

20代前半のころは、お金がなくても誘われたら行っていました。

「せっかく誘ってもらったし」

「断ったら付き合いが悪いと思われる」

そう考えていました。

ある時、給料日前に友人から飲みに誘われました。

財布には3,000円くらいしかありませんでした。

給料日まではまだ4日ありました。

それでも参加しました。

1軒目だけで終わると思っていたのですが、結局2軒目へ行きました。

会計が終わった時には、手持ちのお金がほとんどなくなっていました。

翌日から本当に困りました。

昼食を買うお金も惜しくなり、会社には家からおにぎりを持って行きました。

交通系ICカードの残高まで気にしました。

その数日間、ずっと「あの飲み会に行かなければよかった」と考えていました。

その経験から、私はかなり割り切るようになりました。

今はお金が厳しいとわかった時点で、予定を減らします。

友人から誘われても、「今月ちょっと厳しいからまた今度」と普通に言います。

最初は恥ずかしかったです。

でも、一度言ってみると意外と何も起きませんでした。

「じゃあ来月行こう」と言われるだけでした。

付き合いを守るために無理してお金を使い、そのあと生活費に困るほうが、自分にとってはつらいとわかりました。

私は借金そのものに強い抵抗があります。

親からお金を借りるのも嫌です。

カードローンなどもできるだけ使いたくありません。

理由は単純で、来月の給料が入った瞬間に「返すお金」がある状態が嫌だからです。

給料が入ったらゼロから始めたい。

それが私の感覚です。

そのため、お金が足りない月はかなり極端になります。

飲み会を断ります。

休日もなるべく出かけません。

昼食も家から持って行きます。

コンビニにも寄りません。

周りから見れば「そこまでしなくても」と思われるかもしれません。

それでも、借りるよりは気持ちが楽です。

数日間つまらない生活になっても、翌月まで支払いを持ち越さないほうを私は選びます。

友人との付き合いも大切です。

ただ、今は「行ける月に行けばいい」と思えるようになりました。

「一度カードで生活費をつないで怖くなりました」愛知県・41歳・女性

私は今では完全に節約派ですが、以前はそうではありませんでした。

足りなければカードを使えばいいと思っていた時期があります。

30代前半のころです。

給料日前に生活費が足りなくなると、クレジットカードで買い物をしていました。

食料品。

日用品。

服。

現金が減らないので、その時は助かります。

ところが翌月、カードの引き落としがあります。

当然、その分だけ使える給料が減ります。

するとまた月末に足りなくなります。

そしてまたカードを使います。

最初は数千円でした。

それが少しずつ増えていきました。

ある月、給料が入った翌日にカードの引き落としがありました。

口座残高を見て、かなり驚きました。

まだ月が始まったばかりなのに、すでに自由に使えるお金が少なくなっていました。

「先月のお金がない自分を、今月の自分が助けている」という感覚になりました。

さらに怖かったのは、その状態に慣れ始めていたことです。

カードを使うこと自体には抵抗がなくなっていました。

「来月払えばいい」と考えるだけです。

でも、その来月になっても余裕がない。

このまま続けたら、ずっと給料が入る前から使い道が決まっている状態になると思いました。

そこから、私はかなり節約するようになりました。

最初にやったのは、生活費を現金で管理することでした。

一週間分だけ財布に入れます。

使い切ったら、その週は追加しません。

最初は不便でした。

財布にお金がなければ、本当に買えません。

でも、その不便さが自分には必要でした。

お金が足りない時は、買わない。

それだけです。

服も後回し。

外食も後回し。

食材も、なるべく安いものを選びます。

カードを使えば簡単に解決できると思うこともあります。

それでも使いません。

以前の状態へ戻るのが怖いからです。

私は「借りることが悪い」と思っているわけではなく、自分は一度使い始めると感覚が緩くなるタイプだと知っているので、節約を選んでいます。

人によってはカードをきちんと管理できると思います。

私はそれが苦手でした。

だから今は、お金がない時ほど支出を減らします。

「節約モードに入ると一日500円で過ごします」兵庫県・32歳・男性

私はお金が厳しくなると、自分の中で「節約モード」に切り替えます。

普段から節約しているわけではありません。

むしろ余裕がある月は、外食もしますし、趣味にもお金を使います。

ただ、「今月ちょっと危ない」と思ったら急に変わります。

一番わかりやすいのが、一日の予算を決めることです。

給料日まであと何日あるか数えます。

残っている現金を確認します。

そこから、一日いくらまで使えるかを決めます。

かなり厳しい時は500円です。

500円といっても、家賃や光熱費などは別です。

食事や飲み物など、その日に自分が追加で使うお金を500円以内にします。

最初に500円玉を1枚財布に入れて出勤することもあります。

昼食は家から持って行きます。

水筒も持って行きます。

そうすると平日はほとんど使わない日もあります。

使わなかった500円は翌日に回します。

すると少しずつ余裕ができます。

この方法を友人に話すと、「ストレスがたまりそう」と言われます。

確かに、ずっと続けるのは無理です。

だから私は期間限定にしています。

給料日まで7日なら7日だけ。

10日なら10日だけです。

「一生節約する」と考えると苦しいですが、「あと6日」と数えるとゲームのような感覚で続けられます。

以前、給料日まで8日あるのに、自由に使えるお金が4,000円しかなかったことがあります。

その時も一日500円にしました。

途中で友人からラーメンを食べに行こうと誘われました。

かなり行きたかったです。

でも、その一杯を食べると2日分くらいの予算がなくなります。

断りました。

給料日になった時、財布にまだ少しお金が残っていました。

その時は妙な達成感がありました。

私は、お金がない状態になること自体をそこまで悲観していません。

もちろん毎月続けば問題です。

でも、たまたま出費が重なった月なら、「今月は節約月間」と割り切ります。

借りて普段通りの生活を続けるより、自分はこのやり方のほうが気楽です。

節約は我慢ではありますが、自分で止める日を決めておけば、短期間なら意外と乗り切れます。

給料日になったら、最初の昼食だけ少し好きなものを食べます。

それが節約モード終了の合図です。

「家族にはお金がないと言わず、自分の分だけ削ります」埼玉県・46歳・男性

私がお金に余裕がない時、一番削るのは自分に使うお金です。

妻と子どもには、できるだけ普段通りに過ごしてもらいます。

私は会社員で、妻も働いています。

家計は二人で管理していますが、急な出費が続くと「今月は少し厳しいな」という時があります。

子どもの学校関係の支払い。

家電の故障。

車の修理。

そういうものが重なると、一気に余裕がなくなります。

以前は家族全員で節約しようとしていました。

「今月は外食なし」

「お菓子も少なめ」

「休日もなるべくお金を使わない」

ところが、それをやると家の雰囲気まで暗くなることがありました。

子どもは理由をよくわかっていません。

ただ、「今月はダメ」が増えます。

ある時、子どもから「うちってお金ないの?」と聞かれました。

その言葉がかなり残りました。

もちろん、お金について家庭で話すことも大切だと思います。

でも、一時的に出費が重なっただけで、子どもにまで不安を持たせる必要はないと私は感じました。

それからは、自分の支出を先に削るようになりました。

昼食を外で食べていたのを弁当にします。

仕事帰りの缶コーヒーをやめます。

趣味の買い物を翌月へ延ばします。

散髪も少し延ばします。

一つひとつは小さい金額です。

それでも積み重ねると数千円から1万円くらい違うことがあります。

私は「家族全員で苦しくなる節約」より、「自分が少し我慢して家の空気を変えない節約」を選びたいと思っています。

妻には家計の状況を話しています。

二人で相談することもあります。

ただ、子どもの普段の生活まで急に変えないようにしています。

もちろん、何カ月も赤字が続くなら話は別です。

その場合は家計全体を見直さなければいけません。

でも、一時的な不足なら、自分の小遣いを減らすだけで乗り切れることもあります。

私は借りることに抵抗があります。

自分の趣味を我慢すれば済む状況で、誰かからお金を借りることはしたくありません。

「お金がない」と感じた時、まず自分が何をやめられるかを考える。それが私の順番です。

子どもが大きくなったら、また考え方は変わるかもしれません。

ただ今は、家庭の中に必要以上の不安を持ち込まないことを優先しています。

「お金がない時は借りる」借りる派の体験談

「食費まで削るくらいなら母に借ります」福岡県・30歳・女性

私は、お金が足りなくなった時に無理な節約をするより、必要なら母に借ります。

こう言うと、「親に頼るのは甘えでは」と思う人もいるかもしれません。

私も以前はそう思っていました。

社会人になったら、自分のお金だけで生活する。

それが当たり前だと思っていました。

そのため、20代半ばのころに生活費が足りなくなった時も、誰にも言いませんでした。

当時は転職した直後で、最初の給料が入るまで少し間がありました。

貯金もほとんどありません。

家賃と光熱費を払ったあと、食費に使えるお金がかなり少なくなりました。

私は意地になっていました。

「誰にも借りずに乗り切る」と決めていたからです。

スーパーへ行っても、できるだけ安いものだけを買いました。

昼食もかなり減らしました。

朝は食べない日もありました。

夜も、うどんだけで済ませることが増えました。

数日なら何とかなると思っていました。

ところが、仕事中に集中できなくなってきました。

午後になると空腹でぼんやりします。

新しい職場だったので、仕事を覚えなければならない時期でした。

それなのに頭が働きません。

ある日、母と電話で話している時に「最近ちゃんと食べてる?」と聞かれました。

なぜわかったのか不思議でした。

最初はごまかしましたが、結局状況を話しました。

母からは「生活費くらい貸すから、ちゃんと食べなさい」と言われました。

その時、ものすごく悔しかったです。

社会人なのに親からお金を借りる自分が情けなく感じました。

それでも3万円だけ借りました。

給料が入った日に、すぐ返しました。

それで終わりました。

今振り返ると、あの時に意地を張り続けなくてよかったと思っています。

節約できるところを削るのはいいですが、食事まで極端に減らして仕事に影響が出るなら、私は借りたほうがいいと思うようになりました。

今でも、最初から親に頼るわけではありません。

外食を減らします。

服を買うのをやめます。

遊びの予定も控えます。

それでも生活に必要なお金が足りない時だけ相談します。

母に借りる時は、金額と返す日を必ず伝えます。

「給料が入ったら返す」と曖昧にせず、「25日に返す」と決めます。

親子だからこそ、その部分はきちんとしておきたいからです。

借りることが癖になったら困ります。

でも、借りること自体を恥ずかしいことだとも思わなくなりました。

一時的に助けてもらって、立て直したら返す。それで生活を崩さずに済むなら、私はその選択をします。

「給料日まで3日なら、借りて普段通りにします」神奈川県・37歳・男性

私は、お金が足りなくなった時でも、残りの日数が短ければ借りることがあります。

たとえば給料日まであと3日。

財布にはほとんど現金がない。

でも、給料が入れば返せる。

そういう状況なら、無理に生活を変えません。

昔は違いました。

給料日前にお金がなくなると、とにかく節約していました。

昼食を抜いたり、会社帰りに30分以上歩いて交通費を浮かせたりしたこともあります。

当時は「借りたら負け」のように思っていました。

ある時、給料日まで4日あるのに、財布の中が1,000円ほどになりました。

ちょうど仕事が忙しい時期でした。

昼食代を節約するために、毎朝早く起きて弁当を作っていました。

夜も自炊です。

それだけならまだよかったのですが、残業が続き、睡眠時間まで減ってきました。

ある朝、弁当を作りながら「何をやっているんだろう」と急に思いました。

数日後には給料が入ります。

返す当てもあります。

それなのに数千円を使わないために、睡眠時間を削っていました。

その時から考え方が変わりました。

不足している期間が短く、返済できる日がはっきりしているなら、私は無理に生活を縮めるより借りるほうを選びます。

もちろん、何となくお金が足りないから借りるわけではありません。

まず給料日を確認します。

その日にいくら入るかも確認します。

家賃やカードの引き落としなど、給料が入ったあとに必要なお金も確認します。

そのうえで返せる金額だけにします。

自分の中では、数日分の時間を前借りしている感覚です。

私の場合、借りたからといって外食を増やしたり、欲しいものを買ったりはしません。

普段通りに生活するためだけに使います。

昼食を食べる。

交通費を払う。

日用品を買う。

それくらいです。

友人からは「数日くらい節約すればいい」と言われることがあります。

それも間違っていないと思います。

ただ、私は短期間の節約のために生活のリズムまで崩したくありません。

仕事が忙しい時に食事を減らしたり、睡眠時間を削ったりすると、そのほうが後に響きます。

私にとって借りるかどうかの基準は、「返せるか」だけではなく、「節約によって何を失うか」です。

何カ月も足りない状態が続くなら、もちろん別の問題です。

でも数日だけなら、私は無理をしません。

「子どもの習い事だけは止めたくなくて借りました」宮城県・43歳・女性

私は一度、子どもの習い事の月謝を払うために姉からお金を借りたことがあります。

その月は出費が重なっていました。

車の修理代。

学校関係の支払い。

さらに家の給湯器まで調子が悪くなりました。

普段なら何とか回せる家計でしたが、その月だけはかなり厳しくなりました。

削れるものは削りました。

外食をやめました。

私の服や化粧品も買いませんでした。

夫の小遣いも少し減らしてもらいました。

それでも最後に、子どもの習い事の月謝が残りました。

私は「今月だけ休ませようかな」と考えました。

子どもにはまだ何も言っていませんでした。

その習い事は、本人がかなり楽しみにしていました。

毎週その曜日になると、自分から準備をします。

家でも練習していました。

一カ月くらい休ませても大きな問題ではないと思います。

でも、家計の都合で突然止めさせることに、私はどうしても抵抗がありました。

夫とは「今月だけなら姉に相談してみよう」と話しました。

それで2万円ほど借りました。

翌月に返しました。

結果として、子どもは何も知らないまま普段通り習い事へ行きました。

この経験を誰かに話すと、「習い事なんて生活必需品ではないのだから、休ませればよかったのでは」と言われることがあります。

その意見も理解できます。

私も他人の話なら、そう言うかもしれません。

ただ、実際に自分の子どもが楽しみにしている姿を毎週見ていると、単純に「なくても困らない支出」とは思えませんでした。

私にとってその時の2万円は、習い事の月謝というより、子どもの普段の生活を急に変えないためのお金でした。

もちろん、毎月借りてまで続けるつもりはありません。

もし家計がずっと苦しい状態なら、習い事そのものを見直したと思います。

でも、その月だけ特別な出費が重なった状況でした。

翌月には戻る見込みがありました。

だから借りました。

この件以来、私は「借金は全部同じではない」と考えるようになりました。

何となく欲しいものを買うために借りるのと、短期間の不足を補うために借りるのでは、自分の中では意味が違います。

私は、何を守るために借りるのかが自分の中ではっきりしているなら、借りる選択もあると思っています。

「節約しすぎると仕事まで悪くなるので、必要な食費は借ります」東京都・35歳・男性

私はフリーランスなので、毎月同じ日に同じ金額が入るわけではありません。

仕事が多い月もあります。

入金が翌月にずれ込むこともあります。

そのため、売上自体はあるのに、一時的に手元のお金が少なくなることがあります。

独立したばかりのころ、私はそういう時に徹底的に節約していました。

昼食は安いパンだけ。

夜もできるだけ安い食事。

コーヒーも買いません。

電車代を惜しんで、かなり歩いたこともあります。

「フリーランスなのだから、自分で何とかしなければ」と思っていました。

ところが、その生活を続けると仕事の効率が落ちました。

空腹で集中できません。

移動時間を節約ではなく交通費の節約に使っているので、作業時間も減ります。

安い食事だけで済ませていると、気持ちまで落ち込んできます。

ある日、締め切りの近い案件を抱えているのに、頭が全く働かなくなりました。

その時、「数千円を守るために、数万円の仕事を遅らせている」と気づきました。

そこから考え方を変えました。

私は今、一時的に入金がずれただけなら、必要な生活費は借りることがあります。

特に食費と交通費です。

仕事を続けるために必要なお金まで削って売上を落とすくらいなら、短期間だけ借りて仕事を優先します。

ただし、借りる前に必ず入金予定を確認します。

請求済みの仕事があるか。

何日に振り込まれる予定か。

その金額から借りた分を返しても生活できるか。

そこまでは見ます。

入金の予定が曖昧な時は借りません。

その場合は、本当に節約します。

自分の中では、「売上がない」と「売上はあるが入金がまだ」は別の状況だからです。

この考え方は会社員の友人には少し理解されにくいことがあります。

「借りずに数日我慢すればいい」と言われます。

でも、フリーランスにとって自分の体調や集中力は、そのまま仕事に影響します。

私はそこを削りすぎないようにしています。

節約で仕事の土台まで削ってしまうなら、私にとってはそれは節約ではなく損失です。

もちろん、借りなくて済むように貯金を増やすのが一番だと思っています。

今もそのために少しずつ備えています。

それでも一時的に足りない時は、無理に耐えません。

「引っ越し費用は節約だけでは間に合わなかったので借りました」広島県・26歳・女性

私が初めてまとまったお金を借りたのは、引っ越しの時でした。

当時、職場の人間関係がかなりきつくなっていました。

転職先が決まり、同時に引っ越すことになりました。

新しい職場へ通いやすい場所へ移りたかったからです。

ただ、問題はお金でした。

貯金はありましたが、十分ではありませんでした。

敷金や礼金。

引っ越し業者。

家具や生活用品。

想像していたより最初に必要なお金が多くなりました。

私は最初、全部節約で何とかしようとしました。

引っ越し日を先延ばしにして、お金を貯めようとも考えました。

でも、そのためには今の職場へあと何カ月か通わなければなりません。

毎朝会社へ行くのがかなりつらい状態でした。

「お金が貯まるまで我慢するか」

「足りない分だけ借りて先に環境を変えるか」

かなり迷いました。

最終的には、足りない分を借りました。

引っ越し費用に使いました。

新しい部屋も、できるだけ初期費用が低いところを探しました。

家具も最低限です。

それでも節約だけでは間に合わなかった部分だけを補いました。

引っ越した翌週、新しい職場へ通い始めました。

環境が変わったことで気持ちもかなり楽になりました。

もちろん借金ができた不安はありました。

毎月返済する必要があります。

それでも私は、「あと数カ月耐えて貯金する」より、この選択でよかったと思っています。

私にとって借りることは、欲しいものを先に買うためではなく、自分の生活を先に動かすための選択でした。

借りたあとも節約はしました。

外食を減らしました。

服もほとんど買いませんでした。

返済を優先しました。

つまり、「借りる派」といっても、借りたから節約しないわけではありません。

私は必要な時に借り、そのあと返すために節約しました。

順番が違うだけです。

今でも「借りずに済むならそれが一番」と思っています。

ただ、人生にはお金が貯まるまで待てないこともあります。

時間を失うことのほうが大きいと感じた時は、私は借りる選択肢を完全には外しません。

「昔は借金を嫌っていましたが、父の入院で考えが変わりました」静岡県・50歳・男性

私は若いころ、借金をかなり嫌っていました。

車もできるだけ現金で買いたい。

欲しいものがあっても、お金が貯まるまで待つ。

人から借りるくらいなら我慢する。

それが自分の考え方でした。

ところが40代の時、父が急に入院しました。

母は車を運転できません。

私は実家から少し離れた場所に住んでいました。

仕事をしながら何度も病院へ通いました。

交通費。

食事代。

必要なものを買う費用。

一つひとつは大きくなくても、短期間に重なりました。

さらに、自分の家庭の支払いもあります。

その月はどうしても足りなくなりました。

最初は節約しました。

自分の昼食を減らしました。

休日の予定もやめました。

それでも足りません。

私はかなり悩みました。

昔の自分なら、「借りるくらいならもっと削る」と考えていたと思います。

でも、その時は父のところへ行く回数を減らす選択肢まで出てきました。

そこで初めて、「何のために借金を嫌っているんだろう」と思いました。

私は一時的にお金を借りました。

父が退院したあと、数カ月かけて返しました。

その経験から、借りることへの見方が少し変わりました。

お金を借りないこと自体が目的になって、大切なことまで諦める必要はないと感じました。

もちろん、今でも借りることは好きではありません。

できれば自分のお金だけで生活したいです。

でも、「絶対に借りない」とは思わなくなりました。

家族のこと。

健康のこと。

仕事のこと。

時間を待てない場面もあります。

そういう時は、返済の見通しを立てたうえで借りることもあると思っています。

昔の私は「借りない人であること」を大切にしていましたが、今は「その時に何を守るべきか」を先に考えます。

その答えが節約なら節約します。

借りることなら、借りると思います。

節約する人と借りる人では「何を優先するか」が違っていた

ここまで見てきた体験談では、「節約する派」と「借りる派」で考え方がかなり違っていました。

ただ、どちらかが無計画で、どちらかが慎重という単純な違いではありません。

節約する人の中には、過去にカード払いが膨らんだ経験から、「未来のお金を先に使いたくない」と考えている人がいました。

人付き合いを減らしてでも、翌月へ支払いを持ち越したくない人もいました。

家族の生活を変えず、自分の支出だけを削る人もいます。

一方で借りる人は、食事や仕事、子どもの生活、家族との時間など、「今ここで削りたくないもの」がはっきりしているケースが目立ちました。

お金が足りないから借りるというより、節約によって失うもののほうが大きいと感じた時に借りています。

同じ「お金がない」という状況でも、何を守りたいかによって選択が変わっていました。

「来月に持ち越したくない」と考える節約派

節約派の体験談で共通していたのは、今月の不足を来月へ持ち越したくないという感覚です。

食材を買わず、家にあるものを使い切る。

飲み会を断る。

一日の予算を500円にする。

自分の小遣いを削る。

どれも楽な方法ではありません。

それでも本人たちは、「今だけ我慢すれば終わる」と考えていました。

節約派にとっては、不便でも今月の中で完結することに安心感があります。

借りれば今は楽になるものの、翌月の収入から返済しなければなりません。

その状態を避けたいという気持ちが、節約を選ぶ理由になっていました。

「今失うもののほうが大きい」と考える借りる派

借りる派は、反対に「今を削りすぎること」に慎重でした。

食事を減らして仕事に集中できなくなる。

子どもの習い事を急に止める。

引っ越しを先延ばしにして、つらい環境へ残り続ける。

家族のために必要な移動まで減らす。

そうした状況なら、一時的に借りるほうを選ぶ人がいました。

もちろん、借りる人も返済について何も考えていないわけではありません。

返す日を決める。

入金予定を確認する。

借りたあとに節約する。

それぞれ自分なりの線引きを持っていました。

「借りる派」というより、「必要な時には借りる選択肢も残している人」と表現したほうが近い人もいます。

同じ人でも状況によって「節約」と「借りる」が変わることもある

今回の体験談を見ると、一人の人が必ず節約だけ、借りるだけを選ぶとは限らないこともわかります。

普段の娯楽費が足りないなら節約する。

でも、急な入院や引っ越しなら借りる。

そんな考え方もあります。

反対に、以前は足りない分をカードで補っていたものの、その経験から今では徹底的に節約するようになった人もいました。

過去の経験によって、お金がない時の行動そのものが変わることもあります。

年齢や家族構成、仕事によっても違います。

一人暮らしなら、自分だけ我慢すれば済むことがあります。

子どもがいる家庭なら、自分以外の生活も考えなければなりません。

会社員とフリーランスでは、収入が入るタイミングへの考え方も違います。

そのため、「私は節約派だから絶対に借りない」「借りる派だから足りなければすぐ借りる」と完全に分けられる人ばかりではありません。

お金がない時は節約する?借りる?あなたならどちらを選びますか

お金がない時、まず財布のひもを締める人がいます。

冷蔵庫にあるものを食べる。

予定を断る。

一日ごとの予算を決める。

自分の支出から削る。

多少不便でも、借りずに乗り切ることに安心感を持っています。

一方で、必要な時には借りる人もいます。

食事を極端に削らないため。

仕事を続けるため。

子どもの生活を急に変えないため。

環境を変えるタイミングを逃さないため。

家族との時間を守るため。

借りる理由もさまざまでした。

今回の体験談から見えてきたのは、節約か借りるかという選択の奥には、その人が「何を我慢できて、何は守りたいのか」という価値観があることです。

節約するから立派。

借りるから楽をしている。

そんな単純な話ではありません。

反対に、借りれば必ず生活が楽になるとも限りません。

返済が始まれば、その後の家計に影響します。

節約も、やりすぎれば生活や仕事に負担がかかることがあります。

だからこそ、自分がお金に困った時にどう行動するのかを、余裕がある時に一度考えておくのもよいかもしれません。

娯楽を減らせば済むなら節約するのか。

生活に必要なものまで足りないなら借りるのか。

家族には相談するのか。

翌月に返せる見込みがある時だけ借りるのか。

人によって答えは違います。

「お金がない時は節約する?借りる?」あなたなら、どちらを選びますか。

お金がない時は節約する?借りる?よくある質問(FAQ)

お金がない時は、まず節約したほうがいいですか?

食費や娯楽費など、無理なく減らせる支出があるなら、まず節約から考える人は多いです。

ただし、食事や仕事、健康に影響するほど削るかどうかは別に考える必要があります。

何を減らせるのかを整理してから判断するとよいでしょう。

お金がない時に借りるのは悪いことですか?

借りること自体だけで良し悪しを決めることはできません。

一時的な不足を補うために借りる人もいれば、返済を翌月へ持ち越したくないため節約する人もいます。

借りる場合は、返済額や返済時期を確認し、無理なく返せる見通しがあるかを考えることが大切です。

家族や親からお金を借りる時に気をつけることはありますか?

親しい間柄でも、借りる金額と返す時期を曖昧にしないほうが安心です。

「給料が入ったら返す」だけではなく、具体的な返済日を決めておく人もいます。

お金の問題が人間関係の問題にならないようにする意識も必要です。

クレジットカードで生活費を補うのも「借りる」に入りますか?

後払いで利用するという意味では、将来の収入から支払うことになります。

そのため、現金が減らないからと使い続けると、翌月以降の家計が苦しくなることもあります。

今月払わなくてよいことと、支払わなくてよいことは同じではありません。

どこまで節約したら「借りる」を考えてもよいですか?

決まった基準があるわけではありません。

娯楽費や不要不急の買い物を減らしても、食費や交通費など生活に必要なお金が不足する場合に、借りる選択肢を考える人もいます。

一方で、借りずに家計全体を見直したいと考える人もいます。

借りる派でも節約は必要ですか?

借りる人がまったく節約しないとは限りません。

必要な時に一時的に借り、その後は返済のために支出を減らす人もいます。

「節約するか借りるか」の二択ではなく、両方を組み合わせる人もいます。

節約と借りる、どちらを選べばよいですか?

その時の不足額や収入の見込み、減らせる支出、守りたい生活によって変わります。

数日だけ支出を抑えれば乗り切れる人もいれば、仕事や生活に影響する前に一時的に借りる人もいます。

どちらが正解かではなく、自分が何を減らせて、何は削りたくないのかを考えることが判断のきっかけになります。

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