富士山の山開きはいつ？主な4つのルートとその特徴は？

富士山の山開きは、一般的に7月1日から9月上旬までとされています。

ただし、これは登山道によって異なり、たとえば吉田ルートは7月1日から開山することが多いですが、他のルートは数日遅れて7月上旬に開山することがあります。

山開きの時期は、天候や積雪の状況によって前後することもあるため、登山を計画する際には最新の情報を確認することが重要です。

富士山には主に4つの登山ルートがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

最も人気があるのは吉田ルートで、山梨県側の五合目から登ることができます。

このルートの特徴は、山小屋の数が多く、登山者のサポート体制が整っていることです。

そのため、初心者にも比較的登りやすいルートとされています。

また、富士山のご来光を拝むために夜間登山をする人が多く、混雑しやすいという点も特徴のひとつです。

次に、富士宮ルートですが、これは静岡県側から登るルートで、4つのルートの中で最も標高の高い五合目（富士宮口五合目）からスタートします。

そのため、距離が短く、最短ルートとも言われていますが、その分急勾配が多く、初心者には少しハードな道のりになることもあります。

ただ、山頂までの距離が短い分、体力に自信がある人には適したルートかもしれません。

さらに、須走ルートは静岡県の東側から登るルートで、比較的自然が豊かで森林の中を進む区間が長いのが特徴です。

吉田ルートほど混雑せず、景色を楽しみながら登ることができるため、静かな登山を求める人には向いているでしょう。

また、下山時には砂走りと呼ばれる砂地を駆け下りることができ、他のルートにはない独特の体験を楽しむことができます。

最後に御殿場ルートですが、これは最も距離が長く、標高の低い五合目（御殿場口五合目）からスタートするため、登山時間が長くなりがちです。

そのため、健脚向きのルートとされていますが、登山者が少ないため静かに登れるメリットがあります。

初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、経験者にとってはチャレンジしがいのあるルートといえるでしょう。

初心者におすすめのルートはやはり吉田ルートです。

理由としては、山小屋の数が多く、途中で休憩できる場所が充実していること、また登山道が整備されていて歩きやすいことが挙げられます。

さらに、登山者の数が多いため、万が一体調を崩した場合でも助けを求めやすいという安心感があります。

特に初めての富士登山であれば、経験豊富な登山ガイドと一緒に登るツアーに参加するのも良い選択肢でしょう。

もし1泊2日で登頂する場合は、吉田ルートを利用するのが最も一般的なプランとなります。

まず初日は、昼頃に富士スバルライン五合目に到着し、高度順応を兼ねてしばらく休憩します。

登山を開始するのは午後2時～3時頃が理想的で、無理のないペースで歩きながら7合目～8合目付近の山小屋に到着します。

ここで夕食をとり、仮眠をとった後、深夜11時頃から再び登山を開始し、山頂を目指します。

ご来光の時間は季節によって異なりますが、だいたい午前4時30分～5時頃に山頂で迎えることができます。

山頂では写真を撮ったり、浅間大社奥宮を訪れたり、富士山の火口を一望するお鉢巡りを楽しむこともできます。

その後、午前8時～9時頃から下山を開始し、昼頃には五合目に戻ることができるスケジュールが一般的です。

このように、富士山の登山は計画的に行うことが大切です。

特に初めて登る場合は、自分の体力や経験に合ったルートを選び、無理のないスケジュールで進めることが重要です。

また、天候の変化が激しいため、防寒着や雨具の準備も忘れずに持参しましょう。

安全に登山を楽しみ、富士山の壮大な景色を満喫するためにも、事前の準備をしっかり整えておくことが成功の鍵となります。