コスタリカは地球幸福度指数も高い
前回の記事はコスタリカの野生動物との関わりについてでした。
国立動物園を閉鎖して野性へかえすコスタリカ
https://www.sentakushi.com/contribution/costarica201016.html
民間レベルではなく、国レベルで野生動物保護と共存を掲げているコスタリカの本気が伝わってきます。
このコスタリカ、実は地球幸福度指数も高いんです。
地球幸福度指数というのは、イギリスのニュー・エコノミクス財団が作成した各国の幸福度を測る指標で、「消費される環境資源量当たりに生じる人間の幸福の度合い」を表したものです。
この指標を用いたランキングでコスタリカは、2009年版、2012年版、2016年版で一位を獲得しています。
別の指標である国連のSDSN(持続可能な開発ソリューションネットワーク)による世界幸福度ランキングでも2020年は15位と上位を占めています。
ちなみに日本は62位です。
コスタリカは日本と同様に火山や地震の多い国で、たびたび大きな地震に悩まされています。
東日本大震災の際にも国をあげて支援をしてくれました。
また、常備軍を持たない国でもあります。
70年もの長期にわたって、軍隊を持たずに非武装・中立を保ってきました。
軍に配分していた予算を教育や医療、さらには環境へと配分したことで、国民の豊かさも上がりました。
とくに教育については「GDPの8%を教育費に」と憲法に明記されているほど、教育に国を挙げて力を入れていて、現在は国家予算の20%以上を教育に使っています。
幼稚園から高校まで無料で学べて、識字率も98%に達しています。
日本のGDPに占める教育費の割合は約3%です。これはOECD加盟国の調査によるもので、35ヵ国中最下位です。
コスタリカは、前回の動物保護だけでなく教育についても、将来どのような国としてあり続けるのかのビジョンが明確です。
その結果が高い幸福度という結果につながっているのでしょう。