こども食堂とこども宅食

子供の貧困は日本でも深刻な問題として顕在化してきています。

家庭の経済状況により、十分な食事をとれないだけでなく、塾や習い事といった学習環境まで制限されてしまうことで、将来的な学力や進路にも大きな格差が生まれます。

日本の子供の7人に1人が貧困状態にあるという衝撃的な調査結果が発表されて、こども食堂は全国に広まっていきました。

ひとり親家庭にいたっては2人に1人が貧困状態というのが現状です。

こども食堂は、貧困状態にある子供たちにあたたかい食事を提供することを目的として作られました。

食事代金は無料であったり、低価格に抑えられていて、地域の住民同士のコミュニケーションの場にしていくことを目指しています。

子ども達が夕食を一人で食べることなく、こども食堂に足を運んで食事をするようになり、地域の方同士に見守られてスクスク成長していくというのが理念です。

この理念に賛同してこども食堂は全国に広まっていきました。

わずか数年で10倍になるほどのスピードで増えています。

貧困状態の子ども達を何とかしたいとして始められるこども食堂ですが、必ずしもうまくいくケースばかりではありません。

本当に利用すべき子供たちが来店してこないというケースも少なくありません。

貧困しているということを周囲に知られたくないという心理は、こども食堂に足を運ぶのを妨げます。

こどもの問題だけでなく、親が許可しないという状況も多いです。

家族以外の大人とコミュニケーションをとることに慣れていない子供も少なくないですし、その場合もハードルは高くなります。

食事の問題だけでも何とかしようと考えられたのがこども宅食です。

貧困状態の家庭に定期的に食品を届けるというものです。

まわりの目を気にすることなく十分な食事を得られるという点で、こども食堂よりも利用するハードルは一気に下がります。

まずは「食べられる」ように支援することで信頼関係を作ってから、それぞれの子供達に必要なコミュニケーションをとっていくという流れが自然です。

ページの先頭へ