安心できれば社会活動は回る
コロナが、なかなか収まりそうにありません。
マスクをして、ソーシャルディスタンスを取っていれば大丈夫とは言うけれど、安心にはほど遠いと感じている方は多いと思います。
一方で、マスクをしないでソーシャルディスタンスも気にしない方もいるわけです。
どちらも言い分があり、個々それぞれの判断ですが、対立がエスカレートすることは避けなくてはなりません。
国全体としての方向性が全く示されない中で、個人個人に判断が任されて、世の中が別方向に二分化されていってしまっている気がします。
「コロナの感染を抑え込むことを優先すべき」
「経済を回すことを優先すべき」
一見、2つの主張は異なるものに見えますが、両者の解決に向かうプロセスは共通のものになりうると思います。
マスクやソーシャルディスタンスが必要な状況で無理矢理経済を回そうとしても回るはずがありません。
実際、地域外への移動の自粛を解いても、GO TOとか言っても、今の状況です。この程度の経済の回り方を細々とこの先も続けてくのが得策でしょうか。
安心がなければ経済は回りません。
逆に安心さえあれば、経済は自然と回ります。
安心できれば、GO TOとかなくても夏には旅行に行くでしょう。
コロナの感染を抑え込むことができれば、経済は回ります。
ただ、残念ながら感染を抑え込むための効果的な公の施策はうたれていません。
重症者や死者がが少なければ「コロナ感染者数を過度に気にしなくてよい」だから「何もしない」のではダメです。
だって、「コロナ感染者数を過度に気にしなくてよい」と言われても多くの人が安心していないわけですから。
安心しなければ人も経済も動きません。
「コロナ感染者数を過度に気にしなくてよい」けれど「コロナ感染者数を減らそうとする」のが公の役割です。
外出自粛しなくても、
「希望者に検査→陰性→安心」
「希望者に検査→陽性→隔離→完治して安心」
という流れを作るのも一案です。実施に課題があるからやらないのではなく、課題があるならばその課題を解決するのが公の仕事です。民間企業にとっては当たり前のことです。
もちろん、他にも選択肢の可能性はあるでしょう。
今は芸術もスポーツも停滞してしまっています。
大きな団体であれば、PCR検査を全員に定期的に行って劇場公演やスポーツ興業を行う体力があるかもしれませんが、それでも以前のように運営していくことは大変です。
ましてや、小さな劇団や芸術・スポーツ団体には検査を行って安全を確保する体力はないところがほとんどで、公的な十分な支援も受けられません。
そんな中、スポーツや芸術を守るためにPCR検査を支援しようという団体の活動も少しずつ始まっています。
https://readyfor.jp/projects/PCR
民間の力で乗り超えていく流れが生まれつつあるのがせめてもの希望です。