生物ポンプとは

大気中に放出される二酸化炭素は温室効果ガスとして、その放出量が増えることで地球温暖化に影響を与えていますが、逆に吸収する仕組みも存在します。

たとえば、森林は多くの二酸化炭素を吸収します。

森林の樹木は光合成を行います。

二酸化炭素を吸収して根から吸収した水とともに酸素と炭素を作り出すのが光合成です。

酸素は大気中に放出されて、炭素は樹木の中に貯蔵されていきます。

年間10万平方キロメートルの森林が火災や伐採にて減少し続けていることは、二酸化炭素排出量の増加とともに、地球温暖化に拍車をかけています。

森林とともに二酸化炭素を吸収して貯蔵する仕組みとして注目されているのが生物ポンプです。

生物ポンプは海洋にてなされているもので、海の表層部に溶け込んだ二酸化炭素を植物プランクトンが光合成によって炭素などの有機物を作り出し、その粒子が海底に沈みこんで堆積、貯蔵されるというものです。

二酸化炭素は水に溶けやすい性質を持っているので、大気中と海の間で二酸化炭素のやり取りがされています。

海の二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度よりも低ければ、海が二酸化炭素を吸収して、逆に二酸化炭素濃度が高ければ海から二酸化炭素が放出されます。

海の表面部分に植物プランクトンが多く存在し、生物ポンプの仕組みが機能すれば、海洋の表面部分の二酸化炭素は海底へと運ばれて行って、二酸化炭素濃度が下がるため、大気中の二酸化炭素を吸収しやすくなります。

また、海水温が低いほど二酸化炭素を吸収しやすくなります。

二酸化炭素を海が吸収する速度は、さまざまな条件により変動します。

世界の海を調査した結果、南インド洋の二酸化炭素吸収速度が速いことがわかりました。
南インド洋の二酸化炭素吸収速度は北太平洋の約2倍ということです。

海洋大循環により南極海で二酸化炭素を吸収した水が流れ込んだなどの要因が考えられていますが、生物ポンプの仕組みがうまく機能していることも一因かもしれません。

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