木を飲む
1980年というとどのようなイメージですか?
まだ生まれていないという方も多いかもしれません。
まだバブル景気の前です。
1980年にはモスクワオリンピックが開催されましたが、日本はボイコットしました。
芸能界では山口百恵が引退し、松田聖子と田原俊彦、近藤真彦が立て続けにデビューして本格的なアイドル全盛時代の幕開けとなった年です。
当時、木材の自給率は90%でした。
日本の森林面積は2,500万ヘクタールで国土の約7割が森林です。
この数値は北欧のフィンランドとスウェーデンに次ぐ世界第3位になります。
北欧というと自然が豊かな国で森とキレイな水に囲まれているイメージを持ちますよね。
実は、日本もそうした国と同等の森を抱える国なんです。
1980年以降、木材の輸入自由化が進み、安価な外国産の木材が人気となっていきます。
それとともに林業は大幅に衰退していきます。
木材の自給率は90%から30%ほどまで一気に下がります。
1980年からあっという間の変化です。
林業従事者は15万人から5万人に減少し、豊かな森林が管理しきれなくなります。
森林というのは、間伐などの整備が行われないと荒廃して、地盤が悪くなり、土砂災害の原因ともなります。
今、日本は森林の荒廃が深刻化しています。
こうした日本の林業を再生しようという活動がkonokiというプロジェクトです。
https://readyfor.jp/projects/konoki
その中の一つが木の幹から作られたお茶のkonokiです。
原材料は木の幹と天然水のみ。ポリフェノールも含まれています。
木の香りが癖になるお茶を通して日本の林業をと消費者の距離を縮めて、林業との接点を増やして再び林業を盛り上げていこうという活動です。