ゴミと野菜を交換する

日本サッカーのキングこと三浦知良さんのプロとしての出発点はブラジルでした。

その後、日本やイタリアで活躍をしていきますが、ブラジル時代の1989年に在籍していたのがコリチーバFCです。

そのコリチーバFCがあるのがパラナ州クリチバ市です。

人口は180万人を超えていて、ブラジル国内のベスト10に入ります。

クリチバ市は、交通政策や都市政策など綿密な都市計画に基づいて作られている都市で、中でもその環境政策は、1992年にリオデジャネイロで開催された世界環境会議で表彰されています。

かつて、クリチバ市は増え続けるゴミの問題やスラムの問題を抱えていました。

市の水源地の河川の近くにスラムが形成され、住居の密集により道は狭く、ごみ収集トラックが通ることができないため、ゴミが山のようにたまっていきました。

ゴミを減らす試みとしてリサイクルできる再生可能なゴミとの分別収集を始めますが、環境への意識が低く、浸透させることができないでいました。

そうした状況の中1991年に開始されたのが、ゴミと野菜を交換できるというシステムです。

4キログラムのゴミを持って行くと、1キログラムの野菜と交換してもらえるというものです。

環境対策だけでなく、低所得者の生活支援ともなるこのシステムは大きな成果を出しました。

スラムをはじめ、街中のゴミはなくなり、衛生面での問題は解消され、資源となるゴミも存在するという意識も共有されました。

似た取り組みとして、日本では仙台や山形で、乾燥生ごみと野菜を交換できる取り組みを行っています。

仙台で行われているのが、乾燥生ごみ1キログラムを野菜100円分と交換できるというもので、回収された乾燥生ごみは農家の方たちに肥料として使われます。

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