カカオ農家をフェアトレードはどこまで救えるか

チョコレートを食べると何とも言えない幸せな気持ちになります。

様々なストレスを抱えてしまう方が多い中、カカオがストレスを軽減するという研究結果も発表されて、カカオの割合が高めのチョコレートが開発されて人気にもなっています。
益々ニーズの高まるチョコレートの原料はカカオです。

世界のカカオの約60%がアフリカのコートジボワールとガーナで生産されていて、他のアフリカ諸国や南米の国などが生産国の中心です。

単純に考えれば、カカオの需要が高まれば生産者も豊かになりそうですが、現実にはそのような状況にはなっていません。

多くのカカオ生産者が貧困に苦しんでいます。

カカオ農家の多くが1日2ドル以下で生活しています。世界銀行によって定められた国際貧困ラインを下回るレベルです。

また、児童労働についても問題になっています。

カカオの主要な生産国のコートジボワールとガーナだけで212万人の子供がカカオの生産に関わっていて、その数は増加しています。

何年も前からこの問題は指摘されていて、適性な労働対価を支払うフェアトレードを推進する動きも活発です。

ただ、必ずしもうまくいっていません。

チュコレート市場は世界シェア上位6社のマース、モンデリーズ、ネスレ、フェレロ、ハーシー、リンツ&シュプルングリーで市場の60%を占めています。

こうした企業が本格的に格差是正を「語る」だけでなく「実践する」ことが必要です。

チョコレートの高利価格の配分も、小売店が約40%、製造・加工工程で30%、販売・広告で10%、中間業者でさえ5%なのに対して、生産者には3%しか渡りません。

また、将来的に温暖化の影響で気温が上がり、水分の蒸発の増加に比して降雨が見込めないため、カカオの生産が厳しくなるとのデータもあります。

これまでは欧米中心だったチョコレート消費も、中国やインドなどの人口の多い地域での需要が高まり、慢性的なカカオ不足になるとも言われています。

カカオの栽培手法は古くからあまり進歩していないと指摘するレポートもあります。

フェアトレードの推進がなかなか進まない中、栽培技術の支援など別の角度からの取り組みも必要なのかもしれません。

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