マリンスノーとは

空から降る雪のように、海の中でもマリンスノーという現象が観測できます。

スキューバダイビングなどで海に潜ると海中の上の方から雪のように降ってくる白い物が見えることがあります。

潜水艇で暗黒になるほど深く潜っても同様のマリンスノーが見られます。

その大きさは、数センチメートル程度のものが多く、定まった形を持っておらず、1メートル近くにもなる糸状のものも観測されています。

発見して命名したのは1951年に潜水艇くろしお号で潜った日本人です。

北海道大学水産学部の鈴木曻さんと加藤健司さんが名付けましたが、今では世界中で使われる言葉となりました。

マリンスノーの正体は有機物の集合体で生物ではないと考えられています。

マリンスノーは海の表層部から深海まで幅広く存在しています。

その成分は植物プランクトンや動物プランクトンの排泄物や死骸からなる有機物や炭酸カルシウムなどです。

こうした成分が互いに衝突して、ゆるやかに結びついていくことでマリンスノーを形成していきます。

マリンスノーとして海底に運ばれた有機物の固まりは、深海の生物にとって貴重な栄養源になります。

また、海底に蓄積したマリンスノーの堆積物を調べることで、過去の海の歴史を遡って研究することも可能になります。

実際、こうした研究によって、地球が10万年周期で氷河期と温暖期を繰り返してきたことなどがわかりました。

マリンスノーは前回の記事にもある生物ポンプの仕組みでも重要な役割を果たしていると考えられます。

生物ポンプとは

海に溶け込んだ二酸化炭素を植物プランクトンが光合成で分解したものがマリンスノーとなって海底に運ばれて蓄積し続けているというわけです。

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