地雷のない世界は遠いが一歩ずつ進んでいく

地雷は近づいたり触れたりすると爆発するように設計された弾薬兵器です。

戦争や内戦の際に自陣を守るためや敵の侵入を防ぐために使用されてきました。

戦車の破壊を目的とした対戦車地雷というものもありますが、人をターゲットとした対人地雷というタイプも多く使用されてきました。

対人地雷はサイズも小さく500円程度で作れたため幅広く埋められましたが、小さいと言っても威力は高く、十分な殺傷能力を持っています。

こうした地雷のやっかいな点は、一度埋められると戦争や内戦が終結した後も除去しない限りは半永久的に武器として働き続けるという点です。

実際、世界中の多くの国で地雷による死傷者が発生しています。

この地球に埋まっている地雷の正確な数はわかっておらず、様々な調査で1億個とも数千万個とも言われていますが、その数が膨大なことには変わりはありません。

地道な地雷撤去作業も継続されていますが、危険が伴う作業でもあり、短期間で一掃するということは難しいです。

対人地雷全面禁止条約であるオタワ条約も結ばれていますが、参加国は2017年9月の段階で162ヵ国にとどまっています。

また、アメリカ、ロシア、中国という大国が参加していません。

地雷で足を失った方へ義足を届ける

地雷を地球上からなくそうという活動に逆行しているのがミャンマーです。

2017年の現在もミャンマー軍がバングラディシュとの国境沿いにPMN-1というタイプの対人地雷を埋めているという複数の目撃証言があがっています。

ミャンマーはオタワ条約に加盟していません。

近い所ではロヒンギャをターゲットにミャンマー軍がバングラディシュ国境付近に地雷を設置し、ロヒンギャの方たちが被害に遭っていると報告されています。

実際、15年間で地雷被害者は3000人を超えると公表されていますが、医療NGOの調査では、それをはるかに上回る10000人前後の方が脚を切断する負傷を負っています。

脚を切断する地雷被害者が後を絶たないミャンマーでは、義足を必要とする方の数も多くなっています。

義足が無い状態では、日常生活も困難ですし、仕事をすることも難しくなり、生活も困窮してしまいます。

義足があれば、行動範囲も拡がりますし、雇用状況も格段に上がります。

ミャンマーでは、この義足を制作する技師の数が不足していて、義足自体も十分に供給できていない状況です。

地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)では、義足の材料費と技師の人件費の支援を募り、ミャンマーの義足を必要とする方を支援する活動を行っています。

ミャンマーも含めてすべての国が地雷の使用を停止して、時間はかかりますが、すべての地雷を除去する活動を一歩一歩継続していくことが求められます。

全世界に25万人以上いる少年兵

少年兵と呼ばれる18歳未満の子供たちは全世界に25万人以上います。

紛争のない地域では信じられない数値ですが、同じ地球上の紛れもない事実です。

アフリカや中東、アジアなどの紛争地帯に多く、少年に限らず、少女の子供兵もいます。

なぜ、子ども達が兵士になるのか。

ひとつは、志願して兵士になるケースです。

貧困地域で仕事が無い場合、兵士になることで食事や住居などが保証されるため、自ら志願するケースがあります。

さらには、家族を紛争で亡くし、復讐心から志願するケースもあります。

もう一つは、強制的に兵士にさせられてしまうケースです。

誘拐して子ども達を連れ去り、強制的に兵士にします。

子ども達は大人と比較して純粋なため、洗脳やコントロールをしやすく、命令にも従順に従うため、あえて少年兵をリクルートしている勢力もあります。

殺人についての抵抗感を亡くし、自らの行動を正当化する方向に思考をコントロールしていくのですが、その過程でアルコールや麻薬が使われることもあります。

少年兵は軍の中では消耗品として扱われ、最前列で弾除けの役を担わされたり、地雷原を歩かされて安全確認の道具として扱われたりもします。

許せませんね。

国際的にも重大な問題として認識されていて、国際刑事裁判所規定では、15歳未満の子どもたちの入隊は戦争犯罪と規定されています。

2000年に採択された「武力紛争への子どもの関与に関する子どもの権利条約の選択議定書」という「子どもの権利条約」の追加議定書にて18歳未満の子どもの強制徴兵を禁止し、119カ国(2007年まで)が批准しています 。

また、元少年兵、元子供兵という過去を持つ人々の精神的なトラウマも問題になっています。

アフガニスタンは世界屈指の地雷国

アフガニスタンは世界屈指の地雷汚染国と呼ばれていて、毎月40人ほどの方が不発弾や地雷の事故に巻き込まれています。これまでも紛争や内戦の状況が続いていましたが、2015年の現在でも反政府武装勢力によるテロや攻撃が後を絶ちません。日本の外務省もアフガニスタン全土に対して退避勧告を出しています。

そんなアフガニスタンではサッカー事情も良いとはいえません。子供たちがサッカーをしたくても、安全にできる場所が少なかったりするのが現状で、中には地雷の犠牲になって足を失ってサッカーをすることができなくなった子供もいます。

それほど、アフガニスタンの地雷は広範囲に埋められていて、本来であれば子供たちのの遊び場になるであろう野原や山、さらには通学路のすぐ脇にも埋まっています。その数は推定で約1000万個になります。

こうした地雷の除去を推進していこうという活動も広がりを見せつつあります。地雷除去は数センチずつ金属探知機で丁寧に調査していく地道なものです。「難民を助ける会」AAR JAPANという団体も、1999年から地雷除去を実施していて、これまでに東京ドーム566個分の土地から除去してきました。1997年にはICBLのメンバーとしてノーベル平和賞を共同受賞しています。

カンボジアの600万個の地雷を何とかする

カンボジアではポルポト軍と政府軍による内戦時代に多くの地雷が埋められました。地雷というのは埋めた場所を正確に記録して保管するように国際条約で同時も決められていたのですが、そのことは守られずに今だに600万個の地雷が埋められていると言われています。

地雷による被害者は現在も多く、その3割は子供や女性です。遊んでいるうちに好奇心で触ってしまい地雷に吹き飛ばされてしまうという事例が後を絶ちません。腕や足などの身体の一部を失ってしまうだけでなく、爆風で飛ばされた破片が目に入って失明してしまうというケースも少なくありません。

また、地雷が埋められた地域というのは開発が進まず経済的にも影響は大きく、貧困とも戦ってかなくてはならないのが現状です。

認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会 IMCCDは、カンボジアで地雷除去や不発弾の処理をする活動を行っています。地雷のため開発が遅れているカンボジアの最貧地域のバッタンバン州カムリエン郡のタサエン村を拠点に活動しています。この地域は内戦の激戦地でもありました。
これまでに東京ドーム26個分の地雷危険地域を安全な土地にしてきました。住民参加型の地雷除去作業を行っていて、住民に地雷処理の技術を教えることで新たな雇用を生み出し、地雷の脅威を取り除くとともに、貧困の解消にも貢献することを目指しています。

耕地を増やすためにまず人類がすべきこと

人類は元々他の種のように狩りや植物を採集して生活していました。

一箇所には定住しないで、季節や状況によって移住を繰り返して暮らしていました

一つの場所に定住して生活を始めたきっかけが農業です。

農業を行った痕跡は約2万年前のイスラエルで見つかっていますが、本格的な農業が始まったのは紀元前7000年のエジプトとされています。

以降、人類は農業をするために土地を耕してきました。

耕す土地が増えれば収穫できる作物の量は増えます。

地球全体で右肩上がりの人口の増加に伴って、耕地面積は増えていきます。

本来、農業が行えない土地を切り開いて農地に整えられていきます。

人類が農耕を始めた結果、その土地をめぐって争いも起こるようになりました。

争いの規模は時代が進むにつれて拡大し、戦争として激しさを増しています。

その戦争の結果、非常に厄介な農業不可の土地を作り出してしまいました。

その土地は農業どころか、人が住むのも困難な土地です。

そこには地雷が埋められています。

地雷が埋められた土地は耕しようにも耕せません。

足を踏み込んだ人間の命を奪います。

その土地での戦争が終わっても、今だに人の命を奪い続けています。

1年間で数千人単位が地雷の被害に遭っています。

地球上に埋められた地雷の正確な数はわかりませんが数千万とも言われています。

地雷を埋めたことで近づくことも出来なくなってしまった土地。

まずは、その土地を元に戻すことから始めなくてはなりません。

森林を伐採して農地を拡大すれば手早く利益を得られます。

ただ、その一方で人類として地雷を取り除いて元の土地に戻すことも考えていく必要があります。

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