家族介護慰労金

家族介護慰労金とは、寝たきり・認知症などの高齢者を介護する家族に支給される制度です。介護手当が廃止されて以降、それに代わる制度として低所得の家族に支給されるもので、各市区町村が行っています。自治体によっては制度のないところもありますので、受給に関する詳細は各担当窓口などに問い合わせてみましょう。

各市区町村によって細かい要件は違いますが、家族介護慰労金の対象となるのは主に次のような家族です。「要介護4もしくは5の要介護者を自宅で1年以上介護している」「介護をしている人や要介護者と生計が一つである世帯全員が市区町村民税非課税」「要介護者が介護保険サービスを1年以上使っていない」など。支給される額は各市区町村によって違ってきますが、おおよそ年額10~12万円です。

注意したいのは、家族介護慰労金の対象とならない場合です。条件にあてはまると思っても、たとえば要介護者に90日以上の継続した入院がある場合は制度の対象とならないケースがほとんどです。また、国民健康保険料や介護保険料に滞納がある場合も対象外となります。

家族介護慰労金の申請手続きは各市町村の役所の窓口で行います。自治体ごとに「家族介護慰労金支給申請書」などの申請書類が用意されていますので、確認の上、記入して窓口に持参します。他にも、住民票や納税証明書、介護保険被保険者証といった必要書類があります。申請にあたっての必要書類は自治体ごとに異なりますので、事前によく確認しましょう。





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